これまで何度か転職を経験した私ですが、「嫌で辞めた」という経験はほとんどありません。
転職回数が多いのは娘が生まれた後の、特にこの数年間です。
未経験の仕事を経験済みにするために、短期契約の産休代替派遣をしたり、
前職は入社1年と数ヶ月で社員から外注に切り替えてもらいました。
前職の仕事は未だに副業でやっていますので、
元職場の方々との関係も良好と言えるでしょう。
ですが、数年前に2ヶ月でギブした職場がありました。
それは生まれて初めての「英語を使う」お仕事で、
1年ほど前から求人をチェックし興味を持っていたのです。
そのため採用が決まった時にはとても嬉しく、期待に胸を膨らませていました。
―が。
7月に同期12人で、2ヶ月間の研修スタート。
同期内で順位をつけられ、グループ分けされ、
研修のトレーナーである先輩達からダメ出しを食らい続ける毎日。
覚えが悪いとめちゃくちゃ怒られましたし、
先輩達は食堂や更衣室で聞こえるように私たちの文句を言っていました。
(一体どんな仕事なんだと思われることでしょう。笑)
8月に私が辞めた時には、私を含めて8人ほどリタイア。
その年の年末には同期全員が退職していました。
辞めて当然と言えばそうだったのかも知れませんが。
ただ。
研修終盤の8月末に研修卒業か延長かのテストがあり、
私はそのテストに落ちてしまったんですよね。
8月のリタイア組は、私以外テストを待たずに退職してしまいましたので、
テスト直後に退職をしたのは私だけ。
社内の雰囲気や先輩達の悪口が嫌で退職した同期と異なり、
私はテストに落ちてしまってプライドを傷つけられてしまい、退職を決めました。
自分はどんな環境であってもやればできる、と思っていたのでしょう。
それまでの職場では、表彰されるような「デキる子」でしたから。
それが、研修中容赦なく怒られ、ダメ出しされ、最後には「不合格」と。
退職後はショックで一時期寝込み、その後数ヶ月間は職業訓練校に通い、
再就職に向けて準備を進めていました。
2ヶ月で仕事を辞めたことで、家族や保育園の先生方にかなり心配をかけ、
「もう失敗したくない」という思いで過ごした数ヶ月間は辛かったです…。
しかし苦い経験ではありましたが、
「身の程を知る」ということも学べたかと思います。
その後、再就職した前職でも先輩から怒られることが何度もありました。
けれどあの2ヶ月の経験よりはマシと思えたことで傷つくことも少なく、
またもや未経験の仕事に足を踏み入れた、知識不足な自分を認めることができ、
「教えてください!」「もっと勉強します!」の低姿勢で
厳しい先輩方に食らいついていくことができました。
(まぁ、前職の先輩方は厳しい中にも愛があったのが救いで、
2ヶ月で辞めた職場の先輩方は普通に性格悪かったんですけど。笑)
真夏の暑い中、上着必須のスーツ着用で、ただただ過酷だったあの2か月間。
今年も思い出す季節がやってくる―。
お読みいただきありがとうございます。
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